「お墓ディレクター」とは、消費者に正しいお墓の知識を与え、適切なアドバイスができる墓石販売業に携わる人に与えられる資格です。「お墓ディレクター」の検定試験は、全国約1000社の石材業者・関連業者で組織する石材業界の全国団体「日本石材産業協会」によって主催されています。
「お墓ディレクター」は、日本のお墓文化の発展とお墓に関する正しい知識の普及を図るために作られました。「お墓ディレクター」には一級と二級があり、一級の取得には実務経験7年以上の二級資格取得者であることが受検条件となります。検定試験ではお墓の種類や形状、歴史、石材の種類と加工法、墓地・埋葬に関する法律、葬儀や仏壇に関しての知識など、お墓に関連する幅広い知識が問われます。
一般の人はお墓についての知識をほとんど持っておらず、墓石の良し悪しについての判断がつきません。また、墓石工事に関しては建築基準法のような法律・法令が存在せず、指導監督庁がないことから、墓石販売店や石材店の独自の基準による工事・工法となっているという現状があります。 お墓は高い買い物です。信頼できる石材店から満足のいく墓石を買いたいものです。そのためにも、お墓に関する正しい知識とアドバイスを与えてくれる「お墓ディレクター」の存在意義は非常に大きいと言えるでしょう。