基礎工事とは図面に従い外柵や石碑を据付けるためにコンクリートの基礎を打つ工事のことです。頑丈なお墓を建てるにはしっかりとした基礎工事が必要です。
基礎工事は地域と地盤の強弱、石材店によってもそれぞれ方法が異なります。
基礎工事の手順としては、最初に30cmほど根切りをして、割栗(比較的大きいサイズの砕石)を入れてつき固めます。次に外枠を入れて鉄筋を組み、強度を向上させた後、コンクリートを打ちます。これで基礎ができ上がります。ちなみにコンクリートの厚みは地盤や墓所の大きさによって異なります。
基礎工事を終えると外柵の据付けを行います。外柵にも様々な加工と積み方がありますが、外柵を三段に積む場合は、外柵の下石、中石、上石の合口にモルタルを流して順々に積み上げていきます。上石の上には塔婆立てや小柱などが据付けられます。
土を入れる前にカロートを据えます。カロートの大きさ、深さ、材質も地域によって様々です。カロートを設置し石碑据付工事た後、土を入れると外柵は完成します。
基礎工事と外柵工事を済ませたら、芝台や拝石を据え、中台、上台を載せ、その上に棹石を建てます。棹石を建てた後、墓誌や物置台などの付属品を据付けて完成です。
墓所完成後は完成検査を行います。墓石の仕上げに不具合が見られなければ、お引渡しとなります。
我が国は地震が多く、建築物と同様に墓石にも耐震性が要求されます。
墓石の耐震施工には様々な方法がありますが、基本的な方法は強度があり錆びにくいステンレスの棒を入れて固定する方法です。外柵の場合は、L字型の金具で固定したり、X字型の金具で連結したりして固定します。また、簡単な方法としては、石専用の接着剤を結合部に用いるというものもあります。